Core と Kernel
— 静かに寄り添う中心について —
Core と Kernel。
どちらも「中心」を表す言葉だけれど、
その役割には少し違いがある。
Core は、
物事の“本質”や“方向”をつくっていく層。
何を大切にするのか、どこへ向かうのか。
外から見える「軸」のような存在だ。
Kernel は、
もっと深い場所でそっと働く層。
仕組みを動かし、力を生み出す小さな源のようなもの。
外からは見えないが、静かなところで全体をそっと支えている存在でもある。
Core が示すのは「どこへ向かうか」。
Kernel が担うのは「どう動き続けるか」。
人もシステムも、
この二つの層が重なり合って成り立っている。
外に表れる軸と、内に沈む脈。
どちらも欠けては前へは進めない。
Core は言葉で説明しやすいが、
Kernel はうまく言葉にできない部分も多い。
ただ、静かにそこにいて、淡々と働いている。
目に見える中心と、
目に見えない中心。
その両方を大切にしていくことが、
ゆるやかで、長く続く強さへとつながっていくのだと思う。
